男性不妊の原因と治療
男性不妊の原因と治療についてですが、精巣で精子がつくられて、射精
される間のどこかに問題があると、男性不妊症となります。
原因がどこにあるかによって治療法が異なります。
精子の産生が低下
精子が低下するのは、脳の視床下部からのホルモン分泌が不足して
います。この場合は、ホルモン剤を数か月飲んで治療します。
精子の輸送障害
精子の輸送の部分がどこかでつまっている場合、無精子症となりえます。
治療は、外科的手術でつまっている部分を切って、端をつなげるバイパス手術
があります。手術ができない場合は、精巣から精子をとりだして、体外受精を
する方法があります。
停留精巣
停留精巣とは精巣が陰嚢内におりてこないで、腹腔内にとどまる状態です。
通常は乳児期に検診で発見されます。
精巣が陰嚢にある理由は、32度〜34度に冷やされる必要がありますが、
腹腔内にあると体温の37度位にあるので、精巣の機能が低下します。
精索静脈瘤
精索静脈瘤とは、精索中の静脈が逆流して、静脈の流れが滞り、
静脈がはれている状態です。
そのために、精巣の温度が上がり、精子にダメージを与えます。
治療は、精索静脈瘤の症状が強い場合は、手術をします。
おたふく風邪
おたふく風邪も男性不妊の原因になるので注意が必要です。
成人になっておたふく風邪になり、そのウイルスにより精巣炎を併発する
と不妊の原因となってしまうので気をつけてください。
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